ムハンマド・ビン・サルマン皇太子批判で有名なカショギ氏は2018年秋、在イスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害された。サウジアラビアは当初、この事件に自国民が関与していることを否定。しかし、総領事館に仕掛けられていた盗聴器が殺害の瞬間を録音していたことが判明したことから、サウジアラビアは当初の主張を変更した。
サウジアラビアはその後、この殺害事件は独自に行動した犯罪者らによる犯行で、ムハンマド皇太子は指示していないと発表した。裁判が行われ、5人に死刑判決が言い渡された。
世界はこのサウジアラビアでの裁判が、ムハンマド皇太子が事件に関与しているという疑いを晴らし、ネガティブな情報や不都合な情報の拡散を防ごうとしていると受け止めた。
アムネスティ・インターナショナルの専門家アンドリュー・ガードナー氏は、今回の裁判中に新たな証拠が提示され、さらに既存の証拠にも光が当てられる可能性があると述べている。アルジャジーラが報じた。
今回の裁判では、カショギ氏殺害事件の国連による調査を主導し、最終報告書でムハンマド皇太子が殺害に直接関与したことを証明する「信ぴょう性の高い証拠」があると述べたアニエス・カラマール氏が証言するとみられている。
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