ベルリンの地下鉄駅名を変更へ 人種差別との批判から

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サイン
ベルリンの鉄道会社BVGは「人種差別的」駅名とされる「モーレンシュトラッセ」を「グリンカシュトラッセ」に改名する計画を立てていることが会社側のプレスリリースで明らかとなった。

6月にベルリン都心ではモーレンシュトラッセ駅の看板や路線図中の駅名に批判のイタズラ書きやステッカーが貼られる出来事が起こった。駅の路線図では「モーレン」の表現箇所がスプレーなどで染められていたという。

​18世紀から19世紀のドイツでは黒人奴隷を使役する家庭があり、「モーレン(Mohren)」は黒人奴隷を指す差別用語として使用されていた。会社側の情報によると、ロシアの作曲家ミハイル・イワーノビチ・グリンカ(1804-1857)にちなんで駅名は改名される。

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「モーレンシュトラッセ」駅が誕生したのは1908年のことで、現在の駅名に設定されたのは1991年のことだという。

会社側は駅名について寄せられている様々な意見に敬意を表し、今後はこの名称を地下鉄の駅名に使用することはないという。会社側はあらゆる偏見に抵抗する大手企業として、人種や価値観で人を差別するような形態を放棄するとプレスリリースでコメントを発表した。

BVG社は関係省庁と連絡を取り、新たな駅名の発表時期について後日明らかにする。

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アフリカ系米国人ジョージ・フロイドさんの暴行死を受けてベルリンではモーレンシュトラッセ駅の改名に関する議論が再燃した。例年8月23日は「奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー」であることから、ベルリンではモーレンシュトラッセ駅の改名を要求する抗議活動が行われている。

人種差別に抗議する社会団体「ドイツに暮らす黒人のためのイニシアティブ」によると、ドイツ語の「モーレン」という言葉は英語の「ニガー」と同じく蔑称として使用されているという。

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