サソリの毒はすべての細胞に重要な構造であるカリウムチャネルに作用する。カリウムチャンネルは神経インパルスの伝導や、細胞分裂、細胞どおしの作用、また免疫応答といった多くの細胞プロセスに参加している。
ロシア科学アカデミー・シェミャーキン、オフチンニコフ記念生物化学研究所とベルギーのルーヴェン大学の研究者らは合同で、自己免疫疾患やガンの増殖に欠かせないKv1.3アイソフォームのカリウムチャネルのブロッカーを研究した。
これを基に作られた薬は免疫細胞が健康な細胞へ仕掛ける攻撃を防止し、ガン細胞の成長を鈍化させる可能性がある。
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