書簡で著名人らは、アフリカ系米国人ジョージ・フロイドさん殺害事件によって緊急性がより高まった「人種差別」問題への取り組みを支持。
その一方で、特定の思想の発言を公に非難したり、考えを生み出す余地を与えないということはあってはならないとしている。
公開書簡によると、著名人らは「私たちの文化では、反対意見に対する不寛容さが蔓延しており、公共の場で非難することが流行し、複雑な政治問題を白か黒かで判断しようとしている。編集者は物議を醸す記事を出版したために解雇され、本は信ぴょう性に欠けると非難されて没収され、ジャーナリストは特定のトピックを取り扱うことを奨励されていない」とみている。
さらに書簡では「自由主義社会の生命線である情報やアイデアを自由にやりとりすることは、日に日に制限されつつある」と指摘されている。
『ハリー・ポッター』シリーズの作者、J.K.ローリング氏は公式ツイッターで「私は、自由主義社会の基本原則であるオープンな議論と思想・言論の自由を守るために、この書簡に署名したことをとても誇りに思う」との文章とともに、公開書簡をシェアした。
I was very proud to sign this letter in defence of a foundational principle of a liberal society: open debate and freedom of thought and speech.https://t.co/noh8VRHMyN
— J.K. Rowling (@jk_rowling) July 7, 2020
大多数の著名人が今回の公開書簡に参加した理由は、公の場で自分たちの発言が批判されたことにある。特に数日前、J.K.ローリング氏は子どものトランスジェンダーのホルモン治療に反対するツイートを投稿したところ、批判が殺到した。