緊急事態宣言の再発令はなし
菅官房長官は午後の記者会見で、都内で過去最多の感染者を記録したことについて、「直ちに再び緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」と表明した。
これに対しツイッターユーザーからは「前回出して今回は出さない理由が分からない」という不満が出た。また、どのような状況ならば緊急事態宣言が出るのか、納得のいく説明を求める声も上がった。
検査数が増えれば感染者数も増える
東京都が公開する新型コロナウイルス感染症対策サイトによると、都内で緊急事態宣言が発令されていた4月から5月に比べ、ばらつきはあるものの、1日当たりの検査数は6月に入って増加していることが分かる。7月に入ってからはさらに増加し、6日には3千人以上に検査を行っている。したがって、検査数の増加に伴い感染者も増加するのは当然とし、感染者数だけの報道は不安を煽るのではないかの声が上がった。
過去最多の感染者が出ましたが、最近の検査数は感染者の増加に伴って、同じように増えています。
— かもねぎ (@kamonegi_tabero) July 9, 2020
(7日間平均の検査数は日曜日の影響を大きく受けるのでご参考までに。)
急な伸びに不安を覚えるとは思いますが、人数だけに惑わされることのないようにして欲しいです。#東京220人 pic.twitter.com/hu3g9sDpkw
重症患者数にも注目
感染者数は増加したものの、重症患者数は、ピーク時の4月下旬から減少傾向にあり、今週には一桁を下回っている。このことから、感染者数だけ注目するのではなく、重症患者数や入院患者数など複数の指標をあわせて把握する必要があるという意見も上がっている。
東京の感染者数が昨日100人切って、今日いきなり東京220人以上になったから、さすがに驚いたが、感染者数だけでなく、重症者数や入院患者数も一緒に報道してほしい。 pic.twitter.com/zfCrv0KBzU
— あはあは (@eidi09686557) July 9, 2020
一方で、重症患者数は発症者数よりも遅れて反映されることから、これを指標にするのはまだ早いのではないかという声も。
しかし陽性率は上昇傾向に
PCR検査を受けた人のうち感染が確認された人の割合を示す「陽性率」は、5月中旬以降は1%前後、6月は2%前後に落ち着いていた。しかし、先月25日には3.1%に上昇。今月7日には5.8%へ達した。そのため、感染は拡大しているとの見方を示すユーザーや、陽性率の上昇が続いていることに不安を覚えるユーザーもいる。
東京224人をみて
— しきたん。👻🖤 (@shikitan5775) July 9, 2020
「検査数が増えてるから陽性者増えるのは当然だろ」って思ってた。
でも違った。
確かに検査数は増えてるど、陽性率は上がっていた。
しかも6月末からの上がり方が怖い。
状況は良くなってるわけじゃないんだ…。
緊急事態宣言は簡単には出せないだろうけど、今後どうなるんだろう pic.twitter.com/cNCegvrlMS