セチェノフ記念医科大・寄生虫学・熱帯性節足動物感染症研究所のアレクサンドル・ルカシェフ所長は、同段階の試験はワクチンが人体に危険性のないことを示す目的で実施されたが、実際にそれが示されたとコメントしている。
ワクチンの試験投与は6月18日に開始された。被験者らはコロナウイルスの感染を防ぐ目的で試験投与の開始のかなり前の段階から外界との接触が遮断された。
研究者らによれば、投与後の最初の数日間に体温の上昇が見られた以外は、被験者に否定的な反応は現れなかったものの、長期にわたる隔離状況は被験者の心理状態に大きく影響したため、精神的な緊張が増した被験者のサポートに心理学者の関与が必要とされた。
被験者たちは7月15日から20日の間に退院し、通常の生活に戻る。
ルカシェフ所長は今後の開発計画は、ワクチン開発者がどういった戦略をとるかによって決まると語っている。
同ワクチンは人工的に製造されており、コロナウイルスを含有してはいない。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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