クイーン・エリザベスは空母打撃群の一員として2021年初頭に出航する予定。同空母には45型駆逐艦2隻、23型フリゲート2隻、タンカー2隻、ヘリコプターなどが同行する。同空母の乗員は約700人だが、戦闘機やヘリコプターなどの航空要員を加えると1600人に達する。
タイムズ紙によると、クイーン・エリザベスには、米海兵隊や英空軍が所有するステルス戦闘機「F-35ライトニングII」による2個飛行連隊が搭載される。
英当局が31億ポンド (約4170億円)を投じて建造した同空母は、日米の同盟国との軍事演習への参加を想定している。防衛筋によると、空母は周辺の海域でしばらくの間、様々な取引を行うことができる「海上見本市」として機能する。
英軍はクイーン・エリザベス派遣計画の一つとして、オーストラリア軍やカナダ軍に参加を要請する可能性がある。これらの軍は軍艦や潜水艦などの形で空母打撃群を護衛することになる。英国防省の担当者はタイムズ紙の取材に対し、「クイーン・エリザベスの派遣はまだ決定していない」と述べている。