出版社側の話では、95万部には書籍版、電子版、オーディオブックの3種で出た本のほか、先行予約の冊数も入っている。
『あまりに多く 永遠に際限なく:私の家族が世界で最も危険な男を育てた物語り』と題されたメリー・トランプ氏の本は、ジョン・ボルトン元大統領補佐官の出した暴露本の販売数を上回った。
本には将来の大統領を育んだ家庭環境、親子関係がどうであったかが描写されている。メリー・トランプ氏は、叔父(ドナルド・トランプ氏)は家族の抱える根深い問題によって「台無し」にされてしまったとし、こうした人物が「この国を率いることは全く不可能であり、それをさせることは危険」という帰結を結んでいる。
メリー・トランプ氏は心理学者としてドナルド・トランプ氏の幼少期を分析し、ドナルド氏は両親から十分な愛情とケアを受け取っていなかったと考えている。ドナルド氏の母親は病弱で、父親は事業に忙しく、子どもに構う暇がなかった。このことからメリー氏は、幼少期、青年期のドナルド氏は情緒的に苦しみぬいたと考えている。
米司法はメリー・トランプ氏に回想記の出版の差し止めを命じたものの、第2審で決定を覆した。ホワイトハウス報道部は同本について、可笑しな断定とでっちあげに満ちているとする声明を表している。