ニコライ2世のための十字行に1万人 102年前に銃殺された地で ロシア

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ロシアでは16日深夜、ロシア最後の皇帝ニコライ2世のための十字行(聖堂外で行われる正教会式の行進)がエカテリンブルクの血の上の教会で行われ、約1万人が参加した。今年は、皇帝一家が銃殺されて102年目にあたる。ロシア正教会のエカテリンブルク教区がプレスリリースで発表した。

ニコライ2世の命日(7月17日)には、同皇帝を偲んで十字行が毎年行われている。血の上の教会で夜間の聖体礼儀を終えると十字行が開始され、銃殺された皇帝一家とその使用人の遺骨を102年前に埋葬地まで運んだルートと同じ道を行進する。その距離は20キロ、移動時間は約5〜6時間。


ロシア最後の皇帝ニコライ2世一家の処刑

ロシア最後の皇帝ニコライ2世とその一家は1918年7月、エカテリンブルクのいわゆるイパチェフ館で銃殺された。皇帝一家の遺骨の埋葬地は長らく謎だったが、1991年、エカテリンブルク郊外で皇帝夫妻と3人の皇女の遺骨と思われるものが発見された。

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皇帝ニコライ2世とその一家

さらに2007年、その埋葬地から遠く離れていない場所で別の遺骨が発見された。この遺骨はアレクセイ皇太子とマリア皇女のものとみられている。

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ロシア正教会は2000年、ニコライ2世一家を列聖した。エカテリンブルク郊外で発見された遺骨は、サンクトペテルブルクの首座使徒ペトル・パウェル大聖堂の納骨所に埋葬された。

しかし、ロシア正教会は証拠が不十分だとして発見された遺骨が皇帝一家のものであると認めていなかった。調査委員会の代表者は2018年7月、分子遺伝学的検査により、これらの遺骨は皇帝一家と使用人たちのものであることが確認されたと発表した。

さらに専門家らは、同大聖堂に埋葬されたアレクサンドル3世(ニコライ2世の父)とニコライ2世のものとされる遺骨には血縁関係が認められることを立証した。

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