エクセター大学の研究者らは46匹のサメを調査し、それらの67%で腸内にプラスチック片や他の人工繊維を発見した。この研究の中で約379の破片が見つかっている。
研究者らは、 サメの健康に対するプラスチックの影響は不明だが、このことは、プラスチック汚染がいたるところで生じていることを示していると指摘する。
研究者らは、使用済の衛生用品や医療マスク、また、衣料品の生産の際に使用される繊維素が見つかったと強調。
また、研究者らは、合成繊維は食物と一緒にサメの体内に取り込まれた可能性があると指摘している。
海洋プラスチック
2019年初頭、調査隊が地球で最も深い場所である太平洋マリアナ海溝でプラスチックを発見した。海洋の大量ゴミとプラスチックの被害にあっているのは海の生物だ。食品と混じったプラスチック粒子やその他ゴミは海洋生物を死に至らしめている。スコットランドではマッコウクジラの胃から100キロものゴミが見つかった。
雪中プラスチック
その後、ドイツとスイスの研究者らは北極の雪氷にマイクロプラスチックを発見した。北極圏と人間の生活圏は距離が大きく離れているにもかかわらず、マイクロプラスチックは風で運ばれ、雪となって降ったと推測されている。
食品中のプラスチック
食品とプラスチックを摂取しているのは海洋生物だけではない。ビクトリア大学(カナダ)の研究者らが発表した報告によると、一人あたり毎年平均4万~5万プラスチック微粒子を食品とともに飲み込んでいるという。