ギリシャ海軍管轄のイラクリオン地質調査センターは国際航行警報を発令し、7月27日から30日にかけて沿岸警備を目的とした射撃を伴う軍事演習の実施を明らかにした。
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— Andreas Mountzouroulias (@andreasmoun) July 26, 2020
ギリシャは警報発令により、一般の船舶に対し同海域での航行を禁じた。これを受けてトルコは、ギリシャ側の発令を違法なものとする「反・国際航行警報」を発令して対抗した。
トルコ南西部のアンタルヤ測量センターは21日に国際航行警報を発令し、ギリシャ領カステロリゾ島から南東の海域で7月21日から8月2日にかけて海底の地質調査を行うことを明らかにした。
トルコ政府は測量船がこの国境地域で活動を行うことを理由に、多数の軍艦も合わせて同海域に派遣した。これを受けて隣国のギリシャでは全国で臨戦態勢が発令された。
国境付近での調査活動を受けてギリシャは大使館を通じてトルコ政府に抗議したほか、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構、および国連に状況を報告し、対応を急ぐよう要請していた。
トルコは地中海で海底資源の開発に力を入れており、ギリシャとの緊張拡大が国際社会の懸念を呼んでいる。特にギリシャ領のカステロリゾ島は本土から570キロの距離にある一方、トルコからわずか2キロの距離にあり、同島はさらに面積がわずか10キロ平方メートルと小さいことから、島の周辺海域をトルコは自国の排他的経済水域と主張している。
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