ハレド・アルハティーブ記念アワードの開催は今年で3度目。コンクールは紛争地域での「最優秀長編VP取材」「最優秀短編VP取材」「取材記事」の3部門に分けられて競われる。今年は世界16か国から応募が集まった。
- 「最優秀短編VP取材」を受賞したシリアのモハメド・アリ記者は「イドゥリブで停戦が開始」が評価された。
- 「最優秀長編VP取材」はロシアのアレクサンドル・コニェヴィチ記者が受賞。シリアの居住区で民間人と働くロシアの軍人を描いた「シリアにおけるロシア人軍人」が評価された。
- 「取材記事」賞はインドのルチ・クマル記者が受賞。クマル記者の「イランはなぜアフガニスタン難民を多量に国外追放するのか」と題したルポはイランにおけるアフガニスタン人の苦しい日常を描き出している。
ハレド・アルハティブ記念アワードの審査員団は、戦争記者エフゲニー・ポドゥブヌィ氏、RTの戦争特派員ムラド・ガジエフ氏をはじめとする記者、筆者で構成されている。
同アワードはRTテレビ・アラブ課に勤務し、シリアで25歳の若さで殉職したハレド・アルハティーブ記者の名前を冠し、記者が死去した7月30日に合わせて受賞が発表されている。ている。ハレド・アルハティブ記者は2017年、シリアのホムス県で武装戦闘員の発射したロケット砲によって殺害された。2018年、プーチン大統領は故ハレド・アルハティブ氏に「勇敢な行為」を称える勲章を授与し、アルハティブ氏の家族に手渡した。