ロイター通信によると、今年1月から6月までの中国による米国石油、LNG(液化天然ガス)、冶金用石炭、その他エネルギー資源の輸入量は約129億ドル(約1兆3683億円)だった。
米国石油に関しては、今年上半期の中国の輸入量は2019年の日量8万5453バレル対し、わずか同4万5453バレルだった。コンサルティング会社ウッドマッケンジーのスシャント・グプタ調査部長によると、貿易協定で規定された目標量を達成するには、中国は2020年-2021年の2年間にわたり、日量150万バレルの石油を米国から輸入しなければならない。一方、「Refintiv」アナリストのエンマ・リー氏によると、6月の中国による米国石油の輸入量は日量約94万バレルであり、8月には日平均1010万バレルになると予想されている。これは史上最多量となる。
米中は今年1月、貿易協定の第1段階に署名した。この協定にもとづき中国は2020年1月1日から2021年12月31日の2年間にわたり、米国から工業製品、サービス、農産物、エネルギー資源を2000億ドル以上購入することが義務付けられている。2017年の貿易実績をもとに、それを上回る数字が設定されている。
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