オルタガス報道官はツイッターへの投稿で、ロシアによるスパイ行為を批判し、スロバキア政府の対応に理解を示した。
The United States applauds the recent actions taken by Slovakia to protect against threats that foreign malign actors pose to its sovereignty. @SlovakiaMFA has sent a clear signal that it will not tolerate Russia’s politically-motivated criminal acts on Slovak soil or in Europe.
— Morgan Ortagus (@statedeptspox) August 10, 2020
外国の悪意ある人物らはスロバキアの主権を脅かしており、米国は先にスロバキアが実施した自衛行動を歓迎する。スロバキア外務省はスロバキア国内、または欧州域内でロシアが政治的意図をもって進める犯罪行為をもはや看過しないというシグナルを明確に発信した。
ブルームバーグによると、8月上旬にスロバキア政府のイゴール・マトビッチ首相がロシア外交官らの追放処分を決定したという。
スロバキア外務省は先に3人のロシア外交官を追放処分としたことを認めている。追放処分となった外交官らはいずれも数日以内に国外退去を命じられ、すでに出国した模様。スロバキア外務省はこれらの人物らが「外交関係に関するウィーン条約」に背く行為に関与していたとしている。
ロシア外務省はスロバキア外務省の対応を受けて、同様の対抗措置を取らざるを得ないとコメントしている。
また、上院(連邦会議)国際委員会のウラジーミル・ジャバロフ第1副委員長は外交官の追放処分についてコメントした中で、「しばらくは関係が冷え込む」としつつ、「大きく関係を損なうことはない」と期待を示した。加えて、ロシア外務省がスロバキア側に同様の対抗措置を取ることで「頭に血が上った」スロバキア政府も冷静になるだろうと発言した。
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