米国務省は10日、ポンペオ国務長官のコメントを公開した。コメントの中でポンペオ国務長官は「8月9日の大統領選実施方法に深い懸念を表明する」と記し、大統領選が「不自由、不公平」な形で実施されたと批判している。
加えてポンペオ国務長官はベラルーシ政府に対し、「平和な集会に参加を希望するベラルーシ国民の権利を守り、武力行使を控え、誤って拘束された市民をいずれも釈放」するよう要求した。
The conduct of the August 9 presidential elections in Belarus is deeply concerning. They were not free or fair. The U.S. strongly condemns violence against protesters and the detention of opposition supporters. We support the democratic aspirations of the people of Belarus.
— Secretary Pompeo (@SecPompeo) August 10, 2020
また、ポンペオ国務長官はベラルーシ政府が国内のインターネット接続を妨害し、抗議活動の拡大を阻止していると指摘している。
ベラルーシ大統領選は8月9日に実施された。ベラルーシ中央選挙管理委員会の最新集計結果によれば、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ氏が80.08パーセントの得票率で圧勝し、6期目となる再選を確実にした。
民主派として支持を集めていたスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は10.09パーセントの得票率にとどまった。野党連合本部は選挙結果を承認していない。
チハノフスカヤ氏は得票率は70から80パーセントに達していると主張し、ベラルーシ中央選挙管理委員会を提訴した。
選挙結果を受けてベラルーシの主要都市では大規模な抗議活動が行われた。
Невозможно смотреть без слез!#Беларусь #Минск #ЖывеБеларусь #Belarus #Minsk 🤍❤🤍 pic.twitter.com/3oKpGvBx9Q
— Я – Рик⚪❤️⚪ (@rickeetwi) August 11, 2020
抗議活動ではこれまで100人以上の市民が負傷し、一部は病院に搬送された。
Посмотрим как протестующие ответят на такие действия#минск pic.twitter.com/JpzvrZFCZq
— Yaroslav (@Yaroslav_djo) August 11, 2020
ベラルーシ内務省によれば、抗議活動の参加者1人が警察特殊部隊との衝突で死亡したという。
Я вообще не понимаю, как можно кидать светошумовые гранаты в толпу, ало!? там люди!! Щиты с шокерами, ружья с резиновыми пулями, гранаты, газ, люди без защиты... #жывебеларусь #Минск #Беларусь pic.twitter.com/mXLOCTrU25
— КРΞНДΞЛЬ 🍥 (@krendelb) August 11, 2020
また、逮捕者は3000人近くに達し、公務執行妨害で起訴される見通し。メディア関係者の拘束も相次いでいる。
逮捕された市民には最大で懲役15年の実刑判決が下される可能性がある。