OPEC加盟国は7月、原油生産量を日量123万バレル増加させた。これを受け、OPEC加盟国の減産義務の履行率は6月の112%から87%に低下した。6月の好結果は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートが、合意を完全に履行できない他のOPEC加盟国の分を補うため、自主的に追加減産に踏み切ったことによる。
一方、3カ国は7月、自主的な追加減産をやめた。サウジアラビアは生産量を日量840万バレルまで増加させた(それでも減産義務の履行率は102%)。アラブ首長国連邦は日量300万バレルまで増加した(履行率は23%まで低下した)。
IEAによると、イラクの履行率は85%、コンゴは47%、ガボンは40%。
ロシアは7月、原油生産量を減産合意の履行率96%の日量860万バレルまで削減した。