チハノフスカヤ氏は「改革支持者のほうが多数だった。 これには報告書の控えなど文書の証拠もある。 選挙委員会が公正に集計した選挙区では60-70%が私を支持し ていた。ノーヴァヤ・ボロヴァヤ(編集注:居住区の1つ)では9 0%だった」と語った。
チハノフスカヤ氏はベラルーシ当局に対し、暴力を止め、 抗議者と対話をするよう呼びかけた。
「私たち全員、 改革の支持者にとって人の命は一番価値があるもの。 ベラルーシの路上で行われている暴力を止めなければならない。 当局に対し、暴力を止め、対話をするよう呼びかけたい。 すべての市長に、8月15日および16日に各都市で平和的集会を 開催するよう求める。」
ベラルーシ大統領選は8月9日に実施された。 ベラルーシ中央選挙管理委員会の最新集計結果によれば、 現職のアレクサンドル・ルカシェンコ氏が80.08パーセントの 得票率で圧勝し、6期目となる再選を確実にした。
民主派として支持を集めていたスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は 10.09パーセントの得票率にとどまった。野党連合本部は選挙結果を承認していない。
大規模な抗議
選挙結果を受けてベラルーシの主要都市では大規模な抗議活動が行 われた。ベラルーシ内務省によると、 デモ参加者と治安部隊との衝突で約3千人が拘束され、数十人が負 傷した。チハノフスカヤ氏はビデオメッセージを公開し、 ベラルーシからの出国を余儀なくされ、 近隣リトアニアに逃れたことを明らかにした。
チハノフスカヤ氏はリトアニアに逃れたが、 ベラルーシでは選挙で不正が行われたとする抗議デモが9日夜から 続いている。EU(欧州連合)は、抗議者に対する抑圧、暴力、 不当な逮捕に対してベラルーシに措置を講じると警告した。 また米国もベラルーシ政府が武力で抗議活動を制圧していると批判 した。