ボレル代表はツイッターへの投稿で、「有意義で建設的な外交会議を実施できた……EUはベラルーシの選挙結果を認めない。暴力と不正に関与した人物らの処罰に関する作業を開始する」と記した。
Concluded good and constructive #FAC.
— Josep Borrell Fontelles (@JosepBorrellF) August 14, 2020
Eastern Med: Full solidarity w/ Greece&Cyprus; calling Turkey for immediate deescalation and reengaging in dialogue.
Belarus: EU doesn't accept election results. Work begins on sanctioning those responsible for violence & falsification.
緊急会議後に公表された声明では、欧州連合(EU)の27カ国外相がベラルーシへの制裁実施で合意したことが明らかになった。EUはブラックリストに掲載を予定するベラルーシの公職者リストを用意している。
また、声明によると、EUは「危機の解決に向けて」ベラルーシに国民会議を設置し、政府と野党、および国民の代表との対話を進めるよう提案する。
これに対しロシア上院(連邦会議)国際委員会のウラジーミル・ジャバロフ第1副委員長はリアノーボスチ通信の取材に応じた中で、EUは「ルカシェンコ氏の退陣が目的」、ウクライナに続いて「2つ目のマイダン革命をベラルーシで引き起こすことを目論んでいる」と発言し、EUの対応に懐疑的姿勢を示している。
さらに、「フランスでは黄色いベスト運動の参加者らが駆逐されたが、これは欧州の価値観からすれば大いに民主主義的だったというわけだ」とコメントし、EUのダブルスタンダードな政策を批判した。
また、ベラルーシ中央選挙管理委員会のリディヤ・エルモシナ委員長は「コムソモールの真実」紙の取材に応じた中で、首都ミンスクで続く抗議活動を「カラー革命の試み」と評価した。エルモシナ委員長によれば、市民は「自らの意思で抗議していると思っていても、実際には全て操作されている」という。また、大統領候補者らが選挙結果について行った意義申し立てはいずれも根拠不十分で退けたとしている。
先にベラルーシの中央選挙委員会は、大統領選挙の最終結果を公表した。有権者の80.1%の投票を得て、大統領の座にアレクサンドル・ルカシェンコ氏が再選した。ルカシェンコ氏の主たる対立候補であったスベトラーナ・チハノフスカヤ氏の得票率は10.12%だった。
選挙結果を受けてベラルーシの主要都市では大規模な抗議活動が行われた。ベラルーシ内務省によると、デモ参加者と治安部隊との衝突で約3千人が拘束され、数十人が負傷した。チハノフスカヤ氏はビデオメッセージを公開し、ベラルーシからの出国を余儀なくされ、近隣リトアニアに逃れたことを明らかにした。
EU(欧州連合)は、抗議者に対する抑圧、暴力、 不当な逮捕に対してベラルーシに措置を講じると警告した。 また米国もベラルーシ政府が武力で抗議活動を制圧していると批判した。
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