アミノ酸の1種であるL-システインが多く含まれる食物の摂取は、二日酔いの症状を抑えるのに役立つ。ヘルシンキ大学と東フィンランド大学の研究者らが明らかにした。
研究の中で、フィンランドの研究者らは、アルコールで酔ったボランティアを2つのグループに分け、1つのグループにはL-システインを与え、もう1つには偽薬を渡した。実験開始時の被験者の血中アルコール量は体重1キログラム当たり1.5グラムだった。
実験開始後の朝、二日酔いの症状についてアンケートへの記入が求められた。L-システインを摂取した人たちは、頭痛や吐き気、ストレス、不安がないなど、症状が軽症だったことが判明した。
ヘルシンキ大学によれば、この実験は世界初の取り組みで、このなかでL-システインのような通常のアミノ酸が二日酔いの症状を抑える効果があることが明らかになった。