この動画を撮影したのは、アラスカ大学フェアバンクス校の大学院生であるステファニー・ヘイズさん。クルーズ船に乗ってアラスカのクイウ島とクプリアノフ島近くを航海していた際、偶然遭遇したという。
ステファニーさんはインスタグラム上で「白いシャチは信じられないほど珍しく、研究者たちも研究人生の中で目撃できるとは思っていないほど」と綴っている。
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この白いシャチは現在2歳で「T46-B1B」という正式名称が付けられているが、太平洋岸北西部の先住民族であるコーストサリッシュ族の言葉で月を表す「トゥルク」というニックネームで呼ばれている。
トゥルクの体はほぼ真っ白でアルビノのように見えるが、カナダ水産海洋省のシャチ研究者であるジャレッド・タワーズ氏によると、「完全に真っ白なわけではなく、アルビノの特徴である赤い目をしていない」と述べている。
白いシャチが目撃されたのは過去80年間でわずか8頭ほどで、そのうち5頭が現在も生存すると考えられている。