問題となっている横領の資金は移民の不法入国を防ぐ目的でメキシコとの国境の私有地に防御壁を築く「われわれは壁を築く」キャンペーンで集められた。このキャンペーンでは2500万ドル超の資金が集められた。
バノン容疑者には自分の息のかかったNGOを通じ、100万ドル超のキャンペーン資金を受け取り、一部を自分の目的のために使用した疑いが欠けられている。
バノン容疑者には犯罪が立証された場合、最長で懲役20年の刑が言い渡される恐れがある。
バノン容疑者は2016年の米大統領選挙の際にトランプ陣営の選挙対策本部長として奔走し、トランプ氏勝利の鍵を握ったと言われる選挙コンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」出現の立役者だった。
マスコミは、トランプ候補の選挙戦でSNSを駆使した戦法を考案したのはバノン容疑者とにらんでいる。今回の逮捕劇でトランプ大統領の側近で選挙戦に関与し、刑事法違反を問われた人物は、バノン容疑者ですでに6人目に上る。
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