親は子どもが幼い頃から耳掃除をするようにしつけるが、きれいにするのは耳の入り口だけでいいと教えることはほとんどない。このためレスコフ氏は、綿棒で外耳道を傷つけてしまった患者を絶えず診ていると語っている。
レスコフ氏は、「耳には耳垢が少量存在しますが、これは必要なものなのです」と説明する。耳垢は、我々の手や足の皮膚とは異なる外耳道の皮膚を保護するものだという。さらに毛穴が大きいため、耳垢をとってしまうと外耳道の皮膚が感染症にかかるリスクが高くなる。
同氏は、耳に大量の耳垢があると耳が聞こえなくなってしまうと恐れる必要はなく、そのようなことが起こることはないと指摘している。
最後にレスコフ氏は、「耳垢はとても簡単に耳から排出されます。例として、歯を噛んだ時に耳から出ていくのです」とラジオで語った。