映画「そして誰もいなくなった」で知られるアガサ・クリスティーの原作小説 フランスでタイトル変更

© AFP 2023 / Jack Taylor アガサ・クリスティーの小説
アガサ・クリスティーの小説 - Sputnik 日本
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アガサ・クリスティーの長編推理小説「テン・リトル・インディアンズ(Ten Little Niggers)(「10人の小さな兵隊さん」の訳あり)」のタイトルが変更になった。フランスでは今後「10人いた」として販売される。26日にクリスティーの子孫であるジェームズ・プリチャード氏の話をもとにRTLラジオが伝えた。

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事件は「黒人島」で起こる。8月頭に10人がその島に集まった。彼らは次々と殺され、1人いなくなる毎に小さな黒人の置物が1つずつ消えていく。

プリチャード氏は「この本が書かれた当時の言語は今とは異なっており、今日では忘れられた言葉も使われている。ストーリーは有名な童話をもとにしており、童話自体はアガサ・クリスティーが書いたものではない。オリジナルの題名は米国では使われたことはないと記憶している。英国では1980年代に変更され、そして今、私たちは世界中で変更しようとしている」と語った。

同氏は、アガサ・クリスティーは「誰かが彼女の言葉によって傷つくのであれば、それを嫌がったであろう」と語る。

「私たちは誰かを不快にさせる言葉を使うべきではない。2020年はそのように振る舞うべきだ」と結んだ。

タイトルを変更した小説はすでにフランス国内で販売を開始している。

これより前、米ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが警察に殺害されたことを受け、多くの国で暴動や抗議デモの嵐が巻き起こった。現在、米国でまた1人、黒人男性ジェイコブ・ブレイクさんが警察により負傷したことから、あらたな抗議のうねりが始まっている。

 

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