イステイト臨時代理大使によると、事件が起きたのは現地時間6時(日本時間12時)で、臨時代理大使自身も襲撃者らに殴打されたという。グループはグラインダーで武装し、フェンスを飛び越え大使館への侵入を試みた。
イステイト臨時代理大使は襲撃者について、全員がベラルーシ市民だったものの、他にベラルーシに駐在しているリビア国民合意政府(GNA)の臨時代理大使および前臨時代理大使、経理の姿があったと証言している。
この事件は、リビアの事実上の二重権力状態に起因するものとみられている。リビアは現在、シラージュ首相が率いる「国民合意政府」と、アブドゥッラー・アッ=スィニー首相率いる「東部政府」に二重統治されており、この2人の指導者の支持者の間で武力衝突が起きている。東部政府は武力勢力のリーダー、ハリファ・ハフタル陸軍元帥を支持している。ベラルーシに駐在するリビアの外交使節団は、ハフタル氏の武力勢力を代表する外交官で構成されていることから、今回の襲撃は、国連が認めた国民合意政府(GNA)の支持者による可能性が取りざたされている。
ベラルーシ共和国ではここ数週間、大規模なデモ活動が行われている。同国で8月に行われた大統領選の結果に不満を持つ多くの市民が街頭に繰り出している。読者の皆さん、スプートニクとともにベラルーシ情勢の推移を確認してください。