マドゥロ大統領は、「わたしはもっとも粗暴な攻撃の犠牲者となった。米国政府はわたしの暗殺に1,500万ドル(およそ16億円)を提示している。ドナルド・トランプはわたしの暗殺を承認した。誇張ではない。彼らはわたしを殺害するため、狙撃兵集団を米国から送り込むか、あるいはベネズエラで傭おうとしている」と発言し、この発言はツイッターで拡散された。
今年の春、米司法省はマドゥロ大統領とベネズエラの14人の政府幹部を国際的な麻薬密輸の罪で起訴したと発表し、国務省はマドゥロ大統領の拘束につながる情報提供に1,500万ドル(およそ16億円)の報奨金を提供することを明らかにしていた。
マドゥロ大統領はこれまで何度も、自身の暗殺を企てているとして米国を非難している。大統領によれば、2019年にも、米国の承認を受けて、コロンビアで数回にわたって暗殺が謀られたが、いずれも未遂に終わったという。
またマドゥロ大統領は米国のジョン・ボルトン元国家安全保障問題担当大統領補佐官に対しても、8月4日に暗殺を企てたとして非難している。このとき大統領は、ベネズエラの首都カラカスで行われたパレードの最中、大統領がいた演壇の近くで、爆発物を積んだドローンによる攻撃を受けた。この暗殺未遂事件では国家警備隊員7人が負傷したが、大統領は無事だった。