ロシア ナワリヌイ氏中毒事件についての独の要請に回答

© Sputnik / Russian Foreign Ministry / メディアバンクへ移行マリア・ザハロワ公式報道官
マリア・ザハロワ公式報道官 - Sputnik 日本
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ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式報道官は、独のハイコ・マース外相がアレクセイ・ナワリヌイ氏の中毒事件について早急な捜査を要請したことに対し、ドイツが水面下で別のことを画策していない証拠はないとこれを批判した。ザハロワ長官はこのコメントを自身のFacebook上に掲載した。

ザハロワ報道官は、独がロシア最高検察庁が8月27日に送付した照会に未だに回答していないと指摘し、「あなたが強制する『早急』とは一体何なのですか?」と問うている。

ザハロワ長官は独が捜査過程に故意にブレーキをかけている可能性もありうると指摘している。

9月6日、マース独外相はロシアに対し、アレクセイ・ナワリヌイ氏の事件を捜査するよう呼び掛け、その中でロシア政府が事件に関与したことを示す多くの証拠があると指摘していた。

ロシア外務省 - Sputnik 日本
西側諸国およびNATO機構が神経剤「ノビチョク」を研究=ロシア外務省
マース独外相は「ロシア側がナワリヌイ氏に対する犯罪の捜査に参加しないのではあれば、事件に国家が関与していることを示す証拠がさらに増えることになる」と述べている。

アレクセイ・ナワリヌイ氏に何が起こったのか

野党党首のナワリヌイ氏は8月20日にトムスク(西シベリア)からモスクワに向かう途中の飛行機内で体調が悪化。飛行機はオムスク市に緊急着陸し、同氏は病院に搬送された。その後直ちに人工的昏睡状態に置かれ、現在もその状態が続いている。当初44時間はオムスク市の病院で処置が施され、体調悪化から2日後にドイツ「シャリテ」病院に移送された。独の医師らはナワリヌイ氏の体調悪化の原因はアセチルコリンエステラーゼ阻害剤によるものと断定。一方、オムスクの医師らは中毒について言及していない。ナワリヌイ氏陣営は、同氏の社会的活動を理由にロシア当局が殺害を試みたと非難している。

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