モスクワ在住のユーリー・クルノソフさんが亡くなった叔母のアパートでヴァイオリンを発見した。その楽器にはアントニオ・ストラディバリのサインが記されていた。クルノソフさんは、ヴァイオリンは彼女の叔父が購入したもので、ボリショイ劇場に鑑定を依頼したと語った。専門家らは、この楽器は1690年にストラディバリの弟子たちによって作製されたものと断定した。
しかし、再度鑑定が行われた結果、ヴァイオリンは19世にドイツで作られた偽物であることが判明した。鑑定人らは、イタリアのマスターのサインの下に、ノイナーとホーンシュタイナーという2つの名前を発見した。それにも関わらず、この楽器の価格はこれまで同様に高額で、修復後に3000ドル(約32万円)に達する可能性がある。
専門家の結論にヴァイオリンの所有者は動揺したが、今のところ彼はこの楽器をどうするかについて決めていない。
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