フィーニー氏によれば、同氏は退職後の生活に不自由しないように200万ドルを自分と妻に残し、残りすべてを自身の所有するアトランティック・フィランソロピー基金を通じて慈善活動に寄付を行なった。40年間、同氏はさまざまな慈善基金に80億ドル(約8365億円)を支出してきた。
一方でフィーニー氏は常に倹約で禁欲的な生活スタイルを堅持してきた。フォーブス誌によれば、同氏はサンフランシスコの質素な部屋で暮らし、そこはまるで学生寮のようだという。
フォーブス誌によれば、同氏は、多くの有力な企業家や慈善家に自身の理念を「伝染」させたのだという。彼の物惜しみしない性格に感化されたビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏は、2010年に慈善活動「The Giving Pledge」でイニシアチブを発揮し、世界の富裕層に生涯を通じて自身の資産の50%超を支出することを呼びかけた。
14日、フィーニー氏は目標を達成し、アトランティック・フィランソロピー基金の閉鎖に関する書類にサインを行なった。
Zoomによるセレモニーには、ビル・ゲイツ氏や元カリフォルニア州州務長官ジェリー・ブラウン氏が参加した。また、米国下院議長ナンシー・ペロシ氏が、米国議会の公式な感謝状を送付した。
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