スノーデン氏、印税500万ドルの支払いに応じる

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米国家安全保障局(NSA)の元職員エドワード・スノーデン氏は、著書の売り上げと講演料合わせて500万ドル(およそ5億2,200万円)を米政府に支払うことに同意した。米CNNテレビが裁判文書を引用し伝えた。

先に、米司法省は、スノーデン氏が出版した自伝「Permanent Record」(消せない記録)は守秘義務違反に当たるとして、スノーデン氏と出版社を起訴した。また米司法省は、政府はこの著書による収入の全額支払いを求める意向であることを明らかにしていた。米国政府は、スノーデン氏は国家の情報を手に入れたことによって人気を得たのであり、出版した本の収入を得る権利はないとの見解を表していた。昨年末、バージニア州アレクサンドリアの地方裁判所で行われた裁判では、政府にはスノーデン氏が著書から得た収入を受け取る権利があるとの裁定が下されていた。

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CNNの報道によれば、スノーデン氏はこの本の売り上げとして、今月までに420万ドル(およそ4億3,890万円)の収入を得ているほか、56回にわたって講演を行い、およそ103万ドル(およそ1億760万円)を講演料を受け取っていた。
またCNNが伝えるところによれば、スノーデン氏とトランプ米大統領は、スノーデン氏から政府に支払われる資金は信託勘定に計上することで合意したとのこと。スノーデン氏の弁護団は、スノーデン氏は「守秘義務」に対する裁判所の判決に不服申し立てをする意向であると述べている。

エドワード・スノーデン氏は2013年、外国首脳の交渉の不法盗聴など、米諜報機関の電子監視方法に関する情報を公開。機密情報を公開後、米国を出国し、ロシアを含む数カ国に亡命を申請した。2014年8月1日にロシアが滞在許可証を発給。米国ではスパイ行為で起訴されており、長期刑が下される可能性がある。

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