シャリテー病院は「患者の健康状態は緊急医療を停止できるまで回復した。アレクセイ・ナワリヌィ氏は当院で32日間過ごし、そのうち24日は蘇生治療が施された」と報告している。
病院は、治療にあたった医師らはナワリヌィ氏の完全な回復を認めていると発表。「深刻な中毒の影響が後に出てくるか」については今のところ判断できないとした。
ナワリヌィ氏の状態が回復に向かったことについては9月7日に発表済み。昏睡状態を脱し、人工呼吸器が外された。
アレクセイ・ナワリヌィ氏の入院
8月2日、オムスクでロシア野党指導者のアレクセイ・ナワリヌィ氏が病院に搬送された。同氏は移動中の機内で体調急変。病院では意識不明の状態で人工呼吸器につながれていた。その後、航空機で独シャリテー・ベルリン医科大学付属病院に移送された。
ドイツ側は、ナワリヌィ氏の中毒は神経剤「ノビチョク」によるものと主張。一方、ロシアの医師はナワリヌィ氏の体内に毒物を確認できなかった。ドイツは主張の証拠をモスクワに提供しておらず、加えて中毒にはロシア当局が関与していると非難している。
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