ブラックホールの影の撮影を目指す国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」は2017年、おとめ座の楕円銀河「M87」の中心に位置する超巨大ブラックホールM87*の画像を撮影。これは、史上初となるブラックホールの撮影となった。
In 2019, the Event Horizon Telescope Collaboration delivered the first ever image of a black hole (M87*). Their new analysis reveals its behavior, indicating persistence of the crescent-like shadow feature, but also variation of its orientation—the crescent appears to be wobbling pic.twitter.com/i16FbX0JA4
— Insta Science (@insta_science) September 23, 2020
一般相対性理論では、ブラックホールのような超高密度の物体は周辺の時空間をゆがめ、周囲の物質は輝き始めるほどに加熱されると予測されている。
その理論によると、光り輝く物質やゆがめられた時空間により、非対称な形状となるブラックホールの影が現れることになる。
2017年に撮影された画像から、この理論による予測は完全に証明された。画像ではM87*が鎌状の形をしており、輝度分布にムラがあるのがわかる。