奈良公園のシカが激やせ コロナの観光客減でせんべいも減

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新型コロナウイルスによる自主隔離で動きを制限されると、今まで多忙なあまりできなかったことをやろうというポジティブな姿勢が発揮された反面、意識はつい食べ物に集中してしまい、いかに痩せるかも焦眉の問題となった。ところが、人間が痩身に苦労しているとき、努力も目標もなく痩せていた存在もあった。それに当てはまるのが人間の餌に頼っていた観光地の動物。今、奈良公園のシカたちがスリムになっている。

奈良公園のシカは世界に有名な存在。公園内に売られる鹿せんべいを手から食べてくれるとあってお客さんに愛されるシカは重要な観光資源でもある。ところがコロナによるインバウンド減でお客さんが減り、シカたちは今までたくさん食べていた鹿せんべいをもらえなくなってしまった。

最初のうちは、せんべいや人間の与えるお菓子の食べ過ぎでゆるかったシカの糞が本来のコロコロとした豆状に戻って、腸の調子が良くなってきたと地元の奈良の鹿愛護会側も指摘していたが、最近は骨がわかるほど痩せたシカが目撃されるようになっている。

​奈良の鹿愛護会では神様の使いとされる大事なシカたちを保護、救済しようと「ならの鹿ちゃんを応援するキャンペーン」を展開し、募金箱をおいたり、グッズの販売に努めている。

観光客の餌に頼り、自然界の中で生きることを忘れかけていた動物にとって、今回、ウイルスで人間との接点を奪われたことは食生活から直接精神に異常をきたすほどの大きな衝撃を与えた。サルの町で知られるタイ中部ロッブリーでは、空腹のあまり狂暴化したサルたちが店を荒らし、人間に危害を与えている。

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