奈良公園のシカは世界に有名な存在。公園内に売られる鹿せんべいを手から食べてくれるとあってお客さんに愛されるシカは重要な観光資源でもある。ところがコロナによるインバウンド減でお客さんが減り、シカたちは今までたくさん食べていた鹿せんべいをもらえなくなってしまった。
最初のうちは、せんべいや人間の与えるお菓子の食べ過ぎでゆるかったシカの糞が本来のコロコロとした豆状に戻って、腸の調子が良くなってきたと地元の奈良の鹿愛護会側も指摘していたが、最近は骨がわかるほど痩せたシカが目撃されるようになっている。
【コロナ禍】「鹿せんべい依存症」のシカ、観光客減でやせ細る 奈良https://t.co/ivsK9JOzbe
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 24, 2020
専門家は「人から餌をもらって食べるのが当たり前になって、環境の変化に適応できないのかもしれない」と推測している。 pic.twitter.com/F0yXp2jRwb
奈良の鹿愛護会では神様の使いとされる大事なシカたちを保護、救済しようと「ならの鹿ちゃんを応援するキャンペーン」を展開し、募金箱をおいたり、グッズの販売に努めている。
観光客の餌に頼り、自然界の中で生きることを忘れかけていた動物にとって、今回、ウイルスで人間との接点を奪われたことは食生活から直接精神に異常をきたすほどの大きな衝撃を与えた。サルの町で知られるタイ中部ロッブリーでは、空腹のあまり狂暴化したサルたちが店を荒らし、人間に危害を与えている。