メンデレーエフ化学技術大研究チームは、キトサンの生体高分子をベースに瞬間止血ジェルを開発。ジェルは多孔性物質で創傷に局所的な注入が可能。赤血球や他の血液成分を吸収して膨張し、その結果、高密度の血餅が生成される。
広報によると、研究チームは動物試験を行い、キトサンベースのジェル粒子が2-3分で止血することを確認した。ジェル粒子には特徴的な欠点や、現在市場に出ている類似品のような副作用はない。
キトサンは甲殻類から得られる人気の生体高分子で、医療分野で幅広く活用されている。特に骨組織修復用などの組織工学材料として知られる。
このような止血製品・医療ジェルにはゼオライトを用いるのが一般的だが、ゼオライトは傷口を火傷状にする恐れがある。そのため研究開発分野では常により安全な大体材を探求している。