イータカリーナ星雲は南半球で観測できる大型で明るい星雲でその面積は有名なオリオン大星雲の500倍もある。イータカリーナ星雲の中では数個の若い星が一度に形成されているため、星の誕生過程を研究する上で最適とされる。
映像では以前には見られなかった、変わった構造の星雲の列がわかる。いくつかの櫛が長く並行して走っているような箇所は、研究者らの話では磁場が形成されている。
また、ほぼ理想的な正弦波の波面と強風で引きちぎられた雲の破片がみられる。また誕生したばかりの星が放出した物質の流れも確認された。
撮影には8.1メートルの長さのジェミニ南望遠鏡が赤外線観測に使用された。
この他、地球の大気で起きる揺らぎの乱流効果を解決する補償光学技術が用いられたおかげで10倍も明晰度の高い映像の撮影に成功している。
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