先にアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領はナゴルノ・カラバフ紛争の停戦交渉にトルコの参加を要求していた。
これに対しナゴルノ・カラバフ共和国外務省は声明を発表し、「トルコがアゼルバイジャンとカラバフ間で起こった紛争の停戦交渉に参加することには、それがいかなる形であれ断固として拒否を表明する」と声明に記した。
ナゴルノ・カラバフ共和国によると、トルコは近東からテロ組織の戦闘員らを動員し、アゼルバイジャン軍の前線に送り込んでいるという。そしてトルコが戦闘員らを組織し、管理しているとして、犯罪行為にあたると批判している。そのうえで、ナゴルノ・カラバフ共和国側は欧州安全保障協力機構(OSCE)のミンスク・ グループにトルコが関与することは認められないと主張している。
リアノーボスチ通信の特派員によると、ナゴルノ・カラバフ共和国の首都ステパナケルトでは6日もアゼルバイジャン軍による空爆が実施され、防空警報が複数回にわたって鳴り響き、各地で爆音が確認された。
ナゴルノ・カラバフ紛争
紛争はナゴルノ・カラバフ自治州がアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国からの離脱を宣言した1988年2月に始まった。1992年から1994年の武力衝突でアゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフ及び隣接する7つの地域の支配権を失った。
アゼルバイジャンは領土保全を主張しているが、未承認国家ナゴルノ・カラバフは交渉当事者ではないためアルメニアがナゴルノ・カラバフの利益を擁護している。