対策本部の発表によれば、モスクワ市で新たに死亡が確認された30人の多くには基礎疾患があったという。これで新型コロナウイルスの感染によるモスクワ市の死者は合わせて5560人に達した。前日の死者は33人だった。モスクワ市の新規感染者数は4000人台に達しており、2020年4月のピーク時と同じ水準にある。
モスクワ市のセルゲイ・ソビャーニン市長は9日、国営放送「ロシア1」の番組に出演した中で、市内では重症患者数と死亡率が上昇している状況について危機感をあらわにした。番組の中でソビャーニン市長は「パンデミックが襲来しており、現状からしてから先行きは暗い」と語った。ソビャーニン市長によると、モスクワ市では60歳以上の年齢層が死者全体の83パーセントを占めているほか、死者のおよそ半数に基礎疾患があったという。ロシアでも自粛疲れがあるものの、「あと数ヶ月でワクチンの大量生産が始まる」として市民に理解を求めた。なお、カフェやバーなどの営業禁止について現時点で踏み切る予定はないという。
ロシアで新型コロナウイルスの新規感染者数は過去24時間で1万2126人に達し、国内の感染者数は127万2238人となった。死者は2万2257人に達している。ロシアにおけるPCR検査実施回数は4900万件を超えている。
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