調査は2段階に分けて行われた。まず飼い主14人とそのネコ21匹を各自宅でテスト。飼い主にはネコから1メートルの距離を保ち、遊ばずにゆっくりと瞬きをするように依頼した。大半のネコはそれに応えるようにゆっくりと目を閉じ始めた。飼い主の何人かは完全に目を閉じてしまい、ネコの反応を確認できていなかったという。
第2段階では他のネコを用い、ネコが面識のない人間の前に置いた。その結果、ニュートラルな表情を見せたり、ネコの目を全く見ない人に比べ、ネコはゆっくりと瞬きする人のほうに近づくことが分かった。
調査を行った心理学者らは、ネコのこのような行動は以前から知られているが、完全な実験を行ったうえで実証できたのは初めてだと指摘。ただし、なぜこのような行動をとるのかはまだ正確に分かっていない。一説には、ネコはじっと見られるとそれを脅威と捉え、緩やかな瞬きは恐れる必要がないことを示すと言われている。
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