IEAは、石油需要は数十年間にわたって継続的に増加し、景気悪化時に時折増加が止まっただけだが、新型コロナウイルス感染症は市場に打撃を与え、1年間で10年近くの成長を消し去ったと指摘している。WEOでは「2020年の石油需要は2019年比で日量およそ800万バレル減少する可能性がある」と述べられている。IEAによると、これは前年比8%減となる。
またIEAは「2021年の石油需要は日量500万バレル増加し、2023年頃までに危機前のレベルに戻る。その後、石油需要は2030年まで毎年平均で日量70万バレル増加する」と伝えている。
続けてIEAは「2030年からはプラトー(停滞期)に入り、年間成長率は日量10万バレルとなる」と主張している。
IEAによると、石油需要は2019年の日量9790万バレルの水準から2025年には9990万バレルに、2030年には1億320万バレル、2040年には1億410万バレルに達する。