問題は7月半ばに始まった。当時、イタリアの感染状況は特別懸念されるようなものではなかった。7月13日、イタリア北部のベルチェリ市に滞在していたドミニカ共和国の青年がアペニン山脈に到着。この時点で地元の患者数は統計の上では「ゼロ」だった。
ドミニカ共和国から到着した際、青年は2週間の自己隔離を行わなければならなかったが、これをせずに通常の生活を送り、その際に医療用マスクも使用しなかった。1週間後、彼はプール場で知り合いの夫婦に会い、彼らに感染させている。また、彼はベルチェリ市のあるディスコに出かけ、そこで58人に感染させた。こうしたことを通じ感染者がさらに感染を広げた。
ファグザーノ氏によれば、医療当局が25日間で明らかにした感染症例は126件にも及ぶ。他にも医療関係者の目が届かなかった感染者群が存在したことは明らかだ。
この件に関して同氏は、パンデミックの条件にあるすべての市民らが責任ある行動をとる必要を指摘し、また同様に、さまざまな公共機関、特に、衛生当局や空港、航空会社の代表間での明確なコミュニケーションの重要性を強調した。
新型コロナウイルス
中国当局は12月末、 武漢市で原因不明の肺炎が発生したと発表した。 最初の患者たちは海鮮市場に出入りしていた。
専門家らは、 暫定的に新型コロナウイルスが疾患の原因と判断した。
中国に続き、イタリア、米国、スペインで、特に多く感染が広がっている。
世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスの拡大はパンデミックとなったことを明らかにした。
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