キルギス大統領の辞任をめぐる交渉は10月14日、反体制派のサドウィル・ジャパロフ代表の首相任命後に開始された。ジャパロフ新首相はジェーンベコフ大統領を辞任に追い込むと約束し、これは「国民の要求」だと語っていた。
キルギスでは10月5日、前日4日に行われた議会選挙の結果を認めないとする市民の大規模な抗議行動が発生。抗議デモ隊と治安維持機関が衝突した後、選挙で選出されなかった野党の支持者らが、大統領府も入っている議事堂を占拠した。この結果、負傷者1200人以上、死者1人が出る大惨事に発展し、クバトベク・ボロノフ首相は辞任した。
先週初めに行われた抗議集会で、議会選の結果に不服を示す政党らが選挙は不当と訴えると、ジェーンベコフ大統領の辞任要求の声が再び上げられ始めた。