同医師によれば、まず乳がんは、一般的な考えに反し、女性特有の病気ではない。さらに、このがんは男性においては女性よりもはるかに攻撃的で、進行も早い。
このほか、乳がんは中高年女性特有の病気であるとする考えも誤ったものと言える。現在、乳がんは若い女性での検出の改善とがんの発症に影響するストレスレベルの高さから「若年化」が進んでいる。
カラショフ医師は、巷に広まる豊胸手術とタイトな下着は乳がんを誘発するといった噂に反論した。同医師によれば、シリコンインプラントによる胸の再建は、胸組織の循環を低下させ、圧迫し、組織の縮小を生じさせるが、反対に、乳がんを誘発する活発な細胞分裂を失わせるという。
しかし、ここで注目すべき情報がある。アメリカ食品医薬品局(FDA)のデータでは、胸用インプラントの使用は、ブレストインプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)といった他の種類のがんを誘発するおそれがある。このリンパ腫は乳がんそのもではない。
カラショフ医師によれば、乳がんは早期の段階では治療が可能だという。同医師は、早期診断のためにも女性は定期的に乳がん検査を受ける必要があるとアドバイスしている。
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