マントゥロフ産商相はブルームバーグへのインタビューの中で、ロシア製ワクチン「スプートニクV」を第3相試験の終了前に接種したと語り、その後は軽い症状を除き身体に不調などの作用はなかったと明かした。
同氏は「ヒトアデノウイルスをベースにしたワクチンを選んだ理由は、この方法は既知のものであり構造式も入手可能だからだ。専門家は誰でもこのタイプのワクチンの効果を明確にイメージでき、メリットも把握している。副作用がないこともその一つ。例外的に接種直後は軽い症状が見られる可能性はある。例えば私は夜になり熱が少し上がり、翌日は軽い頭痛があった」と語った。
マントゥロフ産商相は、自身にワクチンを接種した理由はワクチン開発責任者としての責務と考えているためと語った。またワクチンにより自身を守るだけでなく、日頃接する人々を守ることができたと強調した。同相の息子と84歳の母も「スプートニクV」を接種することにしたと結んだ。
ロシアは8月11日2020年、 世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンを承認した。 ワクチンは「スプートニクV」と名付けられた。
臨床試験はロシア保健省から許可を得たガマレヤ国立疫学・ 微生物学研究センターによって6月から7月に実施された。
「スプートニクV」は、 これまでに多くのワクチンが生産されたすでに知られているプラッ トフォームを基盤につくられた。ロシア保健省によると、 これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の 長期的な免疫を与えることを示している。