未承認国家「北キプロス」の大統領選 親トルコ派が現職破る

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緊張が高まる地中海東部の未承認国家「北キプロス・トルコ共和国」では18日、大統領選の決選投票が行われた。開票の結果、トルコが支持するエルシン・タタール首相が現職のムスタファ・アクンジュ大統領(72)を破り、当選した。北キプロス・トルコ共和国のTAK通信が報じた。

キプロス島は1974年にギリシャへの併合を目指したが、トルコの介入により阻止され、北部を中心に国土の37パーセントが占領された。1983年にトルコが占領した地域は「北キプロス・トルコ共和国」として独立を宣言したが、トルコしか承認していない。

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トルコのエルドアン大統領は選挙期間中にも関わらず新トルコ派のタタール首相を支持し、波紋を呼んでいた。今回の大統領選で投票率は67パーセントに達し、通常の投票率を上回った。

タタール氏は北キプロス・トルコ共和国とキプロスの併存を主張しており、得票率51.7%で僅差の勝利だった。一方、敗れた現職のアクンジュ氏は連邦制によるキプロス島の再統合を目指していた。

タタール氏の陣営は開票前から勝利宣言を行っていた。

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