ネット上の複雑な脅威を研究するGroup-IB社の専門部責任者であるアナスタシア・チハノバ氏によれば、ハッカーらは、インターネットなどを通じ有害なメール送信を行いながら、航空宇宙企業から機密情報を入手しようとしたという。
コメルサント紙はテレグラムチャンネルSecAtorの情報を引用し、民間および軍事目的のハイテク産業製品の生産・輸出を行う国営開発企業「Ростех」がハッキング被害を受けたことを明らかにした。
またハッカーグループKimsukyは、「Velvet Chollima」また「Black Banshee」の名でも知られ、サイバー分野でスパイ行為を行っている。チハノバ氏によれば、この間、北朝鮮のハッカーらは韓国の施設に対して攻撃を行ったが、その後、ロシアやウクライナ、スロバキア、トルコの砲兵装備および装甲車の製造分野の企業を対象にしたという。
2018年からKimsukyの活動を追跡しているコンサル企業PricewaterhouseCoopers (PwC)の情報では、昨年、同グループは主に韓国と米国を標準にしていた。こうしたサイバー攻撃は、国家や国家安全保障、また航空宇宙、防衛、原子力といった産業分野に関連したシステムが対象とされたという。