同研究所は2017年に「領土・歴史センター」を設置。日本の領土・主権・歴史に関する国内外の資料の収集・整理・対外発信等を行っている。竹島関係の古地図の調査については2018年2月から島根大の船杉力修文学部准教授に依頼。
その結果、米国国立公文書館において、竹島を日本領とする1953年および1954年の米国政府作製の航空図2点が発見された。これら航空図はサンフランシスコ平和条約(1951年9月調印、1952年4月発効)の内容を反映していると同研究所は考えている。
見つかった2枚は米空軍発行の「米国空軍航空図」(53年12月発行、縮尺50万分の1)、「米国空軍・ジェット機用航空図」(54年9月、同200万分の1)。米国製航空図は世界のほぼ全ての地域を網羅し、民用・軍用に広く使用されたという。
船杉准教授は「2枚の航空図は講和条約発効後の米国政府の地理的認識が反映されたとみられ、日本の主張が正しいことを証明する資料になる」とコメントしている。
米国の航空図、竹島は「日本領」明記 講和条約反映か https://t.co/DJtQK0tEbk
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 23, 2020
サンフランシスコ講和条約発効(52年)直後の竹島を日本領と示す同政府の航空図が確認されたのは初めてという。専門家は「講和条約で竹島の日本保持が確定したとする日本の主張を補強する重要な資料」としている。