研究者らは、サマラ市とニジニ・ノヴゴロド市、モスクワ市の20歳から34歳の住民を対象にアンケート調査を実施した。研究者らは、女性とコミュニケーションをとる際に大部分の男性はまずその女性の振る舞いに注目し、一方で女性自身は話相手の顔を見ていることを明らかにした。このほか、男性以上に女性は教養があり愉快な会話に意義を感じている。
専門家らによれば、回答者らは、女性は自分の外見に注意を向けるだけでなく、精神面についても忘れず、自身の知的可能性の発展やあらゆる長所を上手に強調するために「女性的な巧妙さ」を利用できる必要があると考えている。
サマワ大学社会学科のエレーナ・チェルディモワ助教授は、「アンケート調査の回答者の多くは、『女性の美しさ』という概念に、まさに容姿や端正な顔立ち、プロポーション、健康的な髪や皮膚、爪といった外見上から得られる情報を含めている。回答者らの考えでは、魅力的な外見は対人関係において触媒の役目を果たしている」と語った。
また同助教授は、回答者の半数弱は、美しい女性はより多くの成功や幸福を得られるが、一方で5人に1人はまったくこうした見解に賛同していないと指摘した。彼らの考えによれば、美しい女性は人生の中で、他の女性の嫉妬や過剰で執拗な男性の注目、そして奇妙なことだが、孤独といった一定の困難に見舞われる可能性があるという。
調査結果で研究者らは同様に、魅力的な女性の一定の変動的な特徴と性格に対する外見の影響の程度を規定した。専門家らは、現代社会において美しさを評価する固定的な要素の1つして、有名人の容姿が基準とされているとの結論に達した。
性格に関しては、男性の多くは女性の外見はその女性の性格に平均的に影響を及ぼすと見ている。一方でそう考える女性は少ない。魅力的な外見は実際に性格と行動に影響を与えていると回答した全員が、これは過信と傲慢さを表していると考えている。アンケートの回答者は、外見が魅力的ではない女性は、美人だとされる女性よりもおそらく数倍性格がいいと考えている。
エレーナ・チェルディモワ助教授は、「人が女性の美しさという概念にどのようなものを含めようが、アンケート調査の回答者は、話がどのような人生の範疇であろうとも、女性にとって魅力的な外見は成功を得るための良い武器となると考えていることは注目に値する」と強調した。