ロシアのお爺さんが孫娘にアニメをやめさせるためにアニメを学んだ 結局、2人ともアニメ好きになった

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日本のアニメが世界で人気を博して久しいが、アニメに対する偏見や根拠のない思い込みは減らない。激しい色使いや奇抜なキャラクターが原因で、年配の世代はアニメが攻撃的で子どもにとっては危険でさえあると考え、アニメに対して懐疑的であることが多い。スプートニクはアニメ史講座を開講したエリザベータ・ファンドリナさんにアニメの偏見対策について、また、どうしてロシアでアニメを見ているのが主に20~30歳なのかについて話を聞いた。

危険な趣味

実際のところ、ロシアでのアニメへの偏見にはいくつかの理由がある。90年代、役立つ品物とあわせて店の売り場に並んだのが低品質のコンピューターゲームと変態モノだったため、年配世代の多くはアニメに対して「描かれたポルノ」のイメージを抱くようになったのである。それから少し後、『ポケモン』や『セーラームーン』がテレビで放映されるようになったが、キャラクターの奇抜な外見やビビッドな色使いに大人たちは戸惑った。今でも、アニメのターゲットが子どもだけではないという事実を受け入れられない大人は多い。

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一見無害なこのような趣味を受け入れられない人もいる。2019年10月、ソチで4年生(10歳)が「アニメはクソだ」と言ったことでクラスメートに殴られて入院した。逆もあった。2017年、ノボシビルスクで18歳のプログラマーが奇抜な外見のために路上でハラスメントにあった。アニメとコスプレが趣味のこの男性は、チンピラによって「長すぎる」前髪を切られた。


非難する人たちへの薬は宮崎駿の作品

エリザベータさんは子どもの頃からアニメが好きで、少しずつ、より真面目なトピックや作品に関心を移していった。彼女曰く、ここにこそアニメの最大の利点がある。気に入った作品を見つけ、好きなキャラクターと一緒に成長できるのだ。

「私は、アニメはとても深いテーマであり、子どもや青少年のストーリーと決まっているわけではないことを人々に伝えたいんです。アニメは多面的なものであり、ジャンルの多様性、扱うテーマの数、監督の手腕において、世界のアニメーションだけでなく、映画全般とも比肩できるものなのです。」

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彼女はアニメに関する英語のリソースをベースに、アニメ史について独自の講座を立ち上げた。注目すべきは、受講者が比較的大人である点だ。子どもは非常に少なく、ほとんどが20~30歳である。彼らはすでに多くのアニメを見ており、それを分析研究したいと考えている。しかし、例外がひとつある。孫娘にアニメを見るのをやめさせたいというお爺さんが受講しに来たことがあるのだ。その結果、お爺さんは勉強していくうちにアニメが大好きになり、孫娘と一緒にアニメを見るようになったそうだ。

エリザベータさんにはアニメを非難する人に対する実証済みの対策がある。「いつも宮崎駿の作品を見るように勧めます。彼の作品にはどんな人とも話が通じさせる力があります。」


ロシアの人気アニメ

アニメの中で最も広く知られているのは、テレビで放送されたものである。 Google検索の統計によると、アニメ史上、ロシアで最も人気のあるアニメは以下の通り。

6位「ブリーチ」

5位「ソードアート・オンライン」

4位「東京喰種トーキョーグール」

3位「進撃の巨人」

2位「FAIRY TAIL」

1位「NARUTO」

毎年、世界各地で開催されるフェスティバルでも、これらのアニメのキャラクターのコスプレが最も多い。モスクワでは毎年、Comic Con RussiaHinode Power Japanが開催されている。今年はコロナ禍で世界中でイベントがキャンセルになっている。

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