厚労省は警察庁の自殺統計原票をもとに自殺者の推移などをまとめた。日本の自殺者数は1978年および1986年に2万5千人を超えたものの、1991年に2万1084人まで減少。その後、1998年に前年比8472人(34.7%)増加の3万2863人となり、2003年には統計開始の1978年以降で最多の3万4427人を記録した。
2010年以降は10年連続で減少しており、2019年は2万169人。前年比671人(3.2)%減少し、1978年の統計開始以来最小となった。そのうち女性の自殺者数は6091人で同じく過去最少だった。
年齢別では40歳代以上は低下している一方、20歳未満は横ばいで推移しているほか、15歳から39歳の各年代では死因の1位となっている。
また国際的にみた自殺の状況では、世界保健機関の統計によると、日本の自殺率は18.5%で先進7カ国の中で1位。男女別でも男性26.6%、女性10.8%といずれもG7の中で1位を占めている。