ミッションの主任研究員ダンテ・ローレッタ氏は「ベンヌ地表に着陸する際、多くの物質を採取することができ、カプセル詰めの手順をスピードアップできるほどだった。現在、チームは可能な限り迅速に作業を進めており、採取した岩片のロスを最小に抑えるようにしている」と語った。
先週、オシリス・レックスはサンプル採取を行うため、初めてベヌアへのタッチダウンを成功させた。後に、試料採取アームTAGSAMが予定以上のサンプルを採取したことが判明。そのためロック機能が効かず、採取した岩片が少しずつ宇宙空間に「流出」したという。
そのためミッションチームは、地球へ送る密閉カプセルに採取サンプルを詰め込む作業を最大限加速化することにした。探査機着陸やサンプル採取と異なり、この作業は完全には自動化されていない。
チームは採取した岩片と粒子がほぼすべてカプセルに入ると期待している。十分なサンプルを得て、地球で太陽系の初期物質の化学的および同位体組成を研究することができる。