この間、新型コロナウイルスのパンデミックの条件のもとでビタミンDが重要な役割を果たすこと、また、このビタミンが同ウイルスへの抵抗力を保障する可能性があることについてさまざまな発表がされている。スペインの研究者や医師らは、ビタミンDのレベルの低さが新型コロナ感染のリスク要因となり、重症化に影響していた可能性について解明することにした。
スペイン・サンタンデール市のマルキザ・デ・バリデシリヤ病院の新型コロナ患者216人が調査に協力した。身体のメタボリック反応に関与するビタミンD3のヒドロキシル化の形態である25OHDのレベルについて、患者らの血中濃度の調査が行われた。同様に検査グループから健康な197人が研究に参加した。
新型コロナウイルスの感染者の82.2%でビタミンDに不足が確認された。また検査グループの47.2%の健康な人たちだけにこの不足が認められた。その際、不足が判明した新型コロナ感染者では平均して25OHDレベルが13.8 ng / mlとなった。一方、不足が確認された検査グループでは20.9 ng / mlだった。その際、レベルは男性の方が女性よりも低かった。
研究責任者のホセ・ヘルナンデス博士は、新型コロナウイルスの下では、血中のビタミンDレベルが低い患者にはその摂取が推奨されると強調した。その際、このビタミンの患者の血中レベルと新型コロナの重症化の関連性は、この研究では明らかにされなかった。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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